マダム恭子の部屋
これは、マヤンオラクルの訳者が、今までの人生における葛藤、悩み、喜び、そして、心の変化の過程を書き綴ったものです。
第一章 序文
一介の主婦だった私の、魂の革命が始まったのは１２年前のこと。
その旅は「このままで一生を終わっていいの」という疑問から出発したのです。それから、ふしぎな出会いが重なり私はひと味違った人生を歩くようになりました。
その革命の始まりは東京で受けたＦセミナ－でした。そのあとから自分に変化が起きました。
その後、「マヤンオラクル」というカードのついた本と出会い、６年間かかってやっと2000年１月に出版されることになったのでした。
考えられないような出来事が連なって起こりました。それは共時性に満ち、マジックのように面白い展開の連なりでした。
言葉を変えれば仕組まれたようなとでも言えることが私の人生に起こり始めたのです。
私はＧ市で生まれ育ちました。
結婚後、Ｓ市に移転。Ｎ市に３年間住んだ後、私は半ば家出のように上京、英語教材を販売する仕事を一年間します。その後で翻訳をすることになり、出版社に勤め、本の出版が決まってからＳ市に戻りました。
年齢は秘密？ということにしています。
現在、もう一つの夢に向かって歩き始めました。
それは，自分の本を書こうという大それたことです。
私にとって人生は謎。
人生は不思議に満ちた夢のようなものです。
生まれてから今日まで、一瞬一瞬の積み重ねであることは間違いないのですが、よくよく考えると不思議でなりません。
今、私の家族としてつながっている人たち、友人たちとのつながりの深い意味は何なんだろう。
魂の革命が始まった後の数年間は、この疑問がいつも私の心の中心にありました。
人生の旅には模範的なものがあってそれに近づくために努力しなくてはならない。
女は女らしく男は男らしく生きなくてはいけない。常識的な生き方をすることが人生には大事である。
私はこの考え方については、しっかり失敗しました。「らしく」という信仰に、はまればはまるほど窮屈で自分の自由さがなくなって不自然で「自分らしくない」自分を生きていたことに気づきました。
人生の学習は一人一人違います。
それは指紋が一人一人違うように見事に違うのです。「どうして一人一人の指紋が違うのかしら……」と私は何度も考えました。人生が一人一人違うように……指紋が一人一人違うように、人間の人生はそれぞれすばらしく生きていることがすばらしいこと。人と自分を比較しないためにも指紋が違うものだと思いました。そう結論をだしました。そしてやっと納得できました。
これが分かってからは他人と自分を比較しなくなりました。流れに委ねることも少しうまくなりました。
今、再びこの地Ｓ市に戻ってきているのもきっと自分で決めてきたのだと思えるようになりました。
それに人生は一度きりのものでなく輪廻するものだということ──を信じることができるようになりました。
魂の革命が進むにつれて、私は人生のステージでの自分の立場がしっかりと認識できるようになりました。
自分が主役でした。
周りの人たちは全部脇役。
それが分からなかった頃どれほど悩み苦しんだか…。
おまけに過去の辛い思い出が違って見えるようになりました。
（何だ、結構自分は恐る恐る主役をやっていたじゃないか）とも思いました。 それにしても自分の考えを第一義のものにしないで、他人の思いに踊らされてびくびくしながらステージに立っていたとも。
そこで、キーボードに向かって自分の恥を「書くこと」にしました。
だって自分が人生をかなり楽に生きられるようになったのを伝えたくて、うずうずし始めたからです。
おせっかいかもしれないのですけど、もう黙っていることができなくなりました。
生き生きと自分らしく生きて行くことがこんなに毎日を楽しくすることだと分かったこと、人間ウオッチングと自分ウオッチングがこれほど楽しいことだと知ったからには伝えないではいられません。
自分のいままでの勘違いをも暴露して笑ってもらうのも意味のあることだと思ったのも事実です。